三好 新一郎 教授
初期研修の短い研修期間において最も大切なことは、単に知識や技術を身につけるのではなく、チームの一員として、臨床医学におけるあるべき姿勢や考え方、また患者様や疾患に対するアプローチの仕方を学び、身につけることではないかと考えています。そのためにわれわれは、高度先進医療としての肺移植や、手術を含めた肺がんに対する集学的治療など、現在考えうる最高の呼吸器外科医療をともに実践していくことによって、その目標を達成していきたいと考えています。
非常に和やかな雰囲気はこれまでの大学病院のイメージとは違い,また時間外労働を極力失くし、onとoffを区別した外科医師のQOL向上を重視しています。
内科、麻酔科、放射線科、心臓血管外科や手術部・ICUなど他の診療科・部署とのつながりはスムースなので円滑に働きやすい環境です。
診療レベルは中四国では群を抜いており、当科の肺移植は世界的にも有名です。呼吸器内科・放射線科と一体となって行う肺癌診療も日本トップクラスを維持しています。
縫合・結紮などの基本的な外科的手技に加えて、胸腔ドレーンの挿入手技、呼吸器手術後の一般的な管理などを豊富な症例を通じて習得していきます(自分の所属チーム以外でも外科的手技が必要な場合は優先的に参加するようにします。さらに他診療科をローテート中でも状況によっては参加します)。
手術前後を通して患者とのコミュニケーションを大切にし、お互いの信頼関係を築き、患者を含めたチーム医療の実践を目指します。
| 8:00 | 診療科回診(火、木)またはチーム回診(毎日) | |
|---|---|---|
| 8:15 | 患者と手術室へ入室(月、水、金) | |
| 9:00 | 手術開始 | |
| 12:00 | 家族に病状説明、昼食(指導医とともに) | |
| 13:00 | 検査結果を検討し、治療方針、術後経過を確認する。 | |
| 15:00 | カルテ記載、患者の術後管理,雑務(標本整理)など | |
| 17:00 | チーム回診 | |
| 毎火曜はカンファレンスでプレゼンテーション 以後Duty free |
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2年間の初期臨床期間中、当院では必修科として1年次に外科を3ヶ月間研修することになっていますが、私は自分の希望もあり、腫瘍・胸部外科(うち呼吸器外科)を外科研修として3ヶ月選択しました。その理由としては、学生の時から胸部外科に興味があったことの他に、学生・研修医に対する教育面にも力を注いでいることも決め手になったと思います。
大学病院での外科研修、特に腫瘍・胸部外科での外科研修には、他の一般病院での研修とは違ったメリットが多くあったと思います。
まず、指導の質の高さです。問診、診察、診断、そして治療としての手術や化学療法。こうした外科の診療を指導医・上級医と一緒になって行います。症例数(自分が主治医となる患者さんの数)に関しては一般病院との比較では劣るかもしれませんが、一般病院に比べて指導医の数も多く、より質の高い、それぞれの研修医の希望(進路希望など)に沿った指導を受けることが可能です。当院での研修医の人数は(幸か不幸か)少ないため、他病院の研修医や学生が思っている以上に大学の研修医が行なう手技は数多くあります。診療の際はチームで行動することが大半ですから(むしろ、指導医や上級医と日中一緒に行動することがほとんどです)、指導医・上級医に十分な指導をうけ、またディスカッションを行ないながら、多くの外科手技を行なうことが可能です。
また、大学だからこそ、また当院だからこそ経験できる症例をに接することができます。肺癌や気胸などの一般的な症例以外で、私は肺リンパ脈管筋腫症の患者さんの生体肺移植に主治医チームとして携わることができました。「このような希少な症例を経験することはメリットにならない」と考える研修医・学生もいるかと思いますが、むしろこうした症例を通してその疾患を勉強し実践するという経験を積むことが出来るということも、大学病院、当院呼吸器外科での研修のメリットだと思います。
私は外科志望でありますが、外科研修の基本として多くのことを学ぶことが出来たと思います。これも、研修医教育に積極的な腫瘍・胸部外科の研修だったからだと思います。
外科研修として、岡山大学腫瘍・胸部外科での研修を選択したことに間違いなかったと今でも実感しています。
岡田真典
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