
氏家 良人 教授
最近、世間では救急患者のたらいまわしが話題になっています。これは、今まで多くの病院で各科の先生が行って来た一次救急医療、二次救急医療が破綻して、救急患者の多くが救命センターなどの三次救急施設に集中して来たことによリます。最近の臨床医学教育は縦割りの狭い範囲の専門教育が行われ、今や内科全般をみることが出来る内科医や外科全般をみられる外科医はいなくなってしまいました。岡山大学病院救急部では、協力病院で外科、内科を問わず幅広い分野の一次、二次救急患者を自ら診て治療し、大学病院で重症の救命救急医療を習得するように計画を立てています。初期研修のうちに、将来どこの科に進んでも必要な診断能力、救命処置を習得してください。皆さんを待っています。
3ヶ月間のHCU病棟を中心とした救急病棟研修に加えて、主に週1~2回程度の時間外外来当直研修を研修必修科習得期間中に行うことにより、救急部指導医と臨床各科の指導医の指導の下、救急外来(ER)、院内救急病床(HCUなどで救急患者の初期対応、救命救急処置を学ぶ。
診療科を問わず、致死的患者の救命救急処置、救急外来を受診する頻度の高い疾患の診断と初期治療を学ぶ。また、院内各科医師、コメディカル、さらに、救急救命士とのチーム医療、他病院間のコミュニケーションについて学ぶ。
本期間の研修は、救急患者の全身状態を的確に評価し、即応性のある基本的医療技術と臨床各科跨る幅広い医療知識を修得することを目的とする。これは、将来、どの専門領域に進もうとも臨床として必要なことと考えている。
当該科研修中、研修医が修得すべき(修得を期待する)能力・手技(箇条書きで項目を列記し、修得させるに当たってどのような具体的指導を行っていくかを書いて下さい・幾つでも列挙可):
研修医は指導医とともに、直接患者の観察、処置にあたり、指導医により評価を受ける。
朝、夕の症例カンファレンス、週に一度の抄読会に参加する。
【2年目研修(選択科として選んだ場合)】
研修医は指導医とともに、直接患者の観察、処置にあたり、指導医により評価を受ける。
朝、夕の症例カンファレンス、週に一度の抄読会に参加する。
| 8:00 | 外来で当直者からの引継・当直帯来院症例検討 |
|---|---|
| 8:30 | 病棟回診・入院患者プレゼンテーション |
| 10:00 | 患者処置・検査 |
| 12:00 | 面会者、患者に病状説明(指導医と共に) |
| 13:00 | 検査結果の検討、治療方針の確認(指導医と共に) |
| 15:00 | カルテ記載、雑務など |
| 17:00 | 当直者への申し送り |
| 研修当直日以外は以後Duty free | |
救急部での初期臨床研修
岡山大学病院では、たすき掛けで他病院での研修が出来るコースを含め、初期研修で4コースが選択可能でしたが、私はその中で2年間大学病院所属コースのひとつである「救急選択コース」を選択しました。将来どの科の医師になるとしても、救急医療、ERでの診察技術の研修は欠かせないと思ったための選択です。麻酔科での挿管や麻酔・蘇生薬の管理、人工呼吸器の取り扱いなども研修を受けたいと思っていますが、これは2年目の選択科研修で希望出来るため、救急選択コースを選んで正解だと思っています。現在、腎臓・糖尿病・膠原病内科、食道・呼吸器外科、総合診療内科の研修を経て、救急部研修の真っ最中です。
救急部研修では、ERでの初療から入院後の全身管理・治療を経て退院に至るまで、救急指導医のもとでエビデンスに基づいた一貫した臨床教育を受けられます。重症度も様々で、軽症患者様の外来対応から、高度救命センターレベルの重症症例、さらには大学病院ならではと思える貴重な症例をも経験することができ、幅広い経験が積めていると感じています。また、経験豊富な救急部指導医師が熱心に指導に当たってくれます。生命を左右する、一刻を争う第一線医療である救急研修のため、現場では硬軟織り交ぜた指導を頂きますが、その後のフォローもきちんとしてくれるためストレスはあまり感じません。非常に充実した研修生活を送っています。
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